2012年12月31日

話数単位で選ぶ、2012年TVアニメ10選

「話数単位で選ぶ、2012年TVアニメ10選」を、今年もやってみようかと思います。

ルール
・2012年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

今年は、最後までちゃんと見たアニメが12作しか無いという酷い状況で、見きったアニメほとんど全てから一話選ぶような形になってしまってはいるのですが……

順位は付けないそうですが、なんとなく本気で推しているものほど下になるように並べています。
では、早速。



あの夏で待ってる 第2話「先輩といっしょ…」
檸檬先輩がみんなにお酒飲ませてる後半が良かった。酔っ払ったみんなの反応も良かったしテンポも良かった。それだけです。


ハイスクールD×D 第1話「彼女、できました」
日常世界から非日常の世界に接続していく第1話ですが、その移行の部分が非常に上手だと感じました。かなり動きのあるストーリーが自然に詰め込まれていて、あれよあれよという間に作品世界に没入させられてしまう。共感を誘う主人公も良くて、死にそうになるときのモノローグなんかも現実味を感じさせる。合間合間で、2話以降の舞台となるオカルト研もしっかり雰囲気を醸しだして登場している。おっぱいだけのアニメじゃないのだ。


未来日記 第22話「切断」
刺激的で面白かった。まぁ、これだけの登場人物を一度に殺せばそりゃ面白くもなるか、っていう気もするが……。秋瀬或による謎解きの大詰めにドキドキした記憶があります。そして、実はものすごく『エヴァQ』的な話だよね……。秋瀬=カヲルくんや他のみんなが必死で止めるのに、ユッキー=シンジくんが「みんな僕を騙したな!!!」ってなって取り返しのつかない殺人をしていってしまうあたりとか。結局カヲルくん死ぬし。


Fate/Zero 第二十三話「最果ての海」
さよなライダー! いわゆる“名君”像とは程遠い姿ながら、王のあり方の一つの理想形、完成形として描かれたライダーは素晴らしかったですね。この作品全体を通しても、ウェイバーとライダーの話は一番安心して見ることができました。ライダーは死に、ウェイバーは生き残るという話になるだろうことは最初から分かりきっていましたが、それでも十分に滾るものがあった回でした。


戦姫絶唱シンフォギア EPISODE 9「防人の歌」
今年のアニメで一番笑ったネタ、風鳴翼(≒水樹奈々)による「恋の桶狭間」に対する表彰です。参った。


ブラック★ロックシューター EPISODE 04「いつか夢見た世界が閉じる」
ヨミの希望から絶望への相転移、絶望へのジェットコースターを一話にして描き切った壮絶な回。これまでのヨミは、カガリに過剰に必要とされている、カガリに束縛されているという形でだけ描かれていたが、この回で実はヨミもまた、カガリに必要とされることを必要としていたということが露呈する。視聴者の予想の裏切り方が上手く、第2話までで描かれた人間関係をさらに一段と掘り下げて描いてみせたところが見事。


ソードアート・オンライン #2「ビーター」
第1話で、元βテスターであるキリトは、他のプレイヤーたちを出し抜いてレベル上げするためソロで街を出た。この第2話では第一層ボス攻略に参加するが、攻略会議を組織したディアベルが戦死し、みんなのことを託されてしまう。キリトは、ディアベルが元βテスターでありながら一人だけで生き延びようとするのではなく、人々と共に戦おうとしたことを思う。ボスを倒した後、元βテスターの存在をめぐり仲間割れしそうになる人々を前にして、キリトは自分一人だけ悪役となり、他のみんなを団結させる道を選ぶ。この回の始まりと結末で、キリトはどちらにおいてもソロプレイヤーなのだけれども、その意味はまったく違っている。……という秀逸なストーリー。この頃のSAOは面白かった。



以下は今年のベスト3。


AKB0048 Stage 1「消せない夢」
「わたし、寝たフリしてたはずだった。でも、いつの間にか、本当に眠ってしまっていて…… あの憧れのステージで、友歌と織音は、AKB00メンバーになっていた。歌って踊る二人を、綺麗だと思って……。 そこにわたしがいないのは…… いないのは……。 あきらめたポスター。 ぽつーんって、空いた場所。 埋まらない、隙間。 ……。 ……。 私、やっぱり……。」
「会いたかった」アレンジと共に凪沙のモノローグが流れる、この一連のシーンがどうしようもなく好きなんですよね。説明のしようがないけれども、素晴らしい。
「大声ダイヤモンド」「最終ベルが鳴る」「会いたかった」などを意識したと思われるラストの疾走シーンも、AKBのイメージを見事に表現している。あと、この回のランカスターの、寂れた鉱山都市の風景が実に美しい。
Stage 6「初めての握手会」や、Stage 9「キモチリレーション」とも迷ったのですが、見直してみてやはり第1話かなと。


ちはやふる 第二十一首「わがころもでにゆきはふりつつ」
クイーン戦予選1回戦での天才りりかちゃんとの対戦。
りりかの大きな耳の話とか、母親の「かるただってなんだっていい なにかを大好きになってほしい 自分を大好きになってほしい」とか、「宝物にしてきたんだ 簡単に触れないで」とか、新と村尾さんのエピソードとか、泣きどころだらけの感動回です。EDが特殊バージョンになっていて、名人・クイーン戦に向けて大きな展開に入る雰囲気を醸しだしています。
音とか画面の演出も素晴らしくて、たとえばりりかのかるたがどういうものなのかとか、千早が途中でどういうふうに取り方を変えたのかとか、素人には到底わかりそうにないものが伝わってくる。シリーズ全体に言えることですが、試合会場の空気感を表現する力がすごい。



そして今年のベストエピソード。


ギルティクラウン phase16「王国:the tyrant」
ギルクラの主題の一つは、“リーダー”あるいは“王”というものがいかにあるべきか、という点にあったと思います。第1クールでは涯がリーダーとして一つの完成形にあり、第2クールでは居なくなった涯の代わりに集がリーダーになろうとする。最初は仲間の声をよく聞き、仲間を大切にする、そういうリーダーになろうとする。しかし集は第15話での失敗と祭の死という挫折を経て、それではこの困難な状況から脱出することはできない、独裁的な政治体制を敷き、能力によって仲間を差別し、仲間を苦しめることもしていかなければ仲間たちを助けることはできないのだと悟るようになる。ここに至って、“罪の王冠”というタイトルの意味が明らかになるわけです。ヴォイドという一風変わった設定も、まさしくこのことの比喩でありました。仲間たちのために、リーダーは仲間たちを武器として用いて戦わなければならない。
脚本家が同じであるコードギアスと比べると、“リーダー”という点において、ギルクラはギアスを深化させかつ乗り越えようとした作品であるように思えます。主人公の戦う動機こそ異なりますが(ルルーシュは単に妹だけのため)、ルルーシュは作品中ほぼ一貫してこのギルクラ第16話の集の境地にある。ルルーシュは狂ってるのでそれが当たり前なわけですが、ギルクラでは集という凡人の主人公を通して、この境地を選択することの意味や辛さを描いています。ギルクラはさらにこの後、この境地を再度否定してそれを超えるリーダー像を描こうとしており、それはあまりに安直かつ幼稚なもの(不可能なレベルの自己犠牲)となってしまいましたが、とにかく第16話は面白かった。



posted by おりあそ at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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